【近況】新年早々、安宿探しに苦労する
昨年に引き続き、ちょっとベッドに横になったら眠ってしまって新年を迎えていた。おかげで朝は4時起き、1年の計は元旦にあり。休みたくても安い宿がなくて大晦日まで走り続けていた。だけど、ようやく「Guamuchil」について快適な宿をみつけた。170ペソと予算内でかなり広い部屋、ベッドも縦じゃなくて横で眠れる。だけどお湯が出ないのと、部屋に鍵が無いのが難点。だから移動した。だって、すぐ近くに同じ値段を入り口に貼ったホテルがあったから。
そしてたどり着いたら「その価格は12時間だけだ」って。ご宿泊とご休憩が別料金ですか。だったら、それを書いておけばいいのに。自分の泊まっていたホテルは170ペソと入り口にあって、その通りに1泊できたから油断した。これがこれまで経験してきた貧しい国のルールで、これから先どんどんいらいらすることが増えるだろうなと理解する。メキシコに入って物価が安くなった分、旅の快適さは無くなった。だいたい、お湯が出ないのも鍵が無いのも「メキシコだもの」で済まさないといけない。逆に「アメリカだから」はたいていプラスに働いていた。お湯が出なくても、「アメリカはそんなことは無い」と思うしそんなことにならない。
その嘘つき宿に「中心に安い宿があるんじゃない?」と聞いて街の中心に向かう。同じ宿に戻るのは面白くない。ぶらぶらと探していると、一台の家族連れの車が泊まって、事情を話したらお父さんが宿探しを手伝ってくれた。「ここは150ペソだ」って表に出ている値段を見て説明するが、ここも条件付きで無理だった。結局、一度みつけた200ペソの宿の主人と交渉して、1泊170ペソで部屋を確保。独房みたいな窓の無い部屋だけど、ここで作業をする。SonoraからSinaroaに変わって宿は安くなった。街も賑やかに、畑も増えて、ようやくメキシコが本気を出してきたようで嬉しい。
このメキシコから中米、そして南米まで2013年、イライラすることが多いだろうけど、あまり深く考えず気にせず過ごしていきたい。
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・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載