【近況】ケアンズからサバナウェイを走ってキャサリンまで
ケアンズから19日間かけてオーストラリア中央部を走るスチュアートハイウェイに昨日出た。一度、走った区間なので残るキロメートルバスパスを使って270kmをバスで移動してキャサリンに戻って来た。西に向けて出ていったのに東から戻って来るなんてびっくりだ。そういう事でオーストラリアを一周した道が繋がった。
サバナウェイ
ケアンズ~アサートン~ノーマントン~バークタウン~ボロルーア~スチュアートハイウェイ。日数19日、総走行距離1894km、総走行時間138時間43分間。ケアンズ郊外を出てからはひたすら孤独で寂しい道だった。かつて地球を旅立った惑星探査機ボイジャーを思っていた。毎日、毎日、何かしら出来事があって楽しかった。この道はオーストラリアで一番かもしれない。
オフロードデビュー
600km位舗装されていない道を走った。一部最悪で砂の海をかきわけて進まなければならなかった。流氷をかき分けて進む南極観測船の様だ。そしてたまに後輪が飲み込まれてこける。見事なポーズで青い空を見上げて泣きたかった。そして砂の段差が自転車を揺さぶるコルゲーション地獄。そのおかげで残っていたフォークのダボ穴欠落、フロントキャリア片枠留具部分3点全て崩壊、もう片枠も枠が折れてしまった。これだけ辛い事がありながらも、土の色の道を走る原風景は気持ち良かった。川はあるが橋なんてないから、膝下に流れる水を超えて渡る事も数回あった。
数日休んでダーウィンへ向かう。
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・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載