北京の自転車屋で鉄製の泥除けを入手、値段は50元
北京に着いて、まず最初に自転車屋巡りをした。専門店は日本と比較しても同等の品を揃えている。そして台湾メーカーで世界で活躍するGIANTの直営店は規模も大きく、見ているだけで楽しくなった。探し求めていた、泥除けもあったりした。
イメージとして、取り付け簡単なプラスティックの奴ではなく、普通の自転車と同等の鉄製の泥除けが頭にあった。プラスティックの奴は泥よけにならない気がする。今思えば、日本で揃えれば良かった。確かSKSのメーカーで軽量モデルが出てあるだろう。ジャイアントショップにはZEFALEで置いてあった。かといって、その値段400元、(6000円)は払える訳もない。
安いプラスティックを買うかどうしようか、迷っていたが1軒の自転車屋に乗り込むと、用意してくれた。重さが気になったが、快適さを優先されて購入してしまった。しっかりとしていた鉄製で50元。日本円だと700円もしない。メイドインチャイナだろう、人民泥除け。
何より感心したのは、禿げた気のいいおじちゃんが、心身になって取り付けてくれた事だった。ホイールから支える鉄だって、既存のを切断してサイズを調整してくれる。長く出ているねじの頭は切断してくれたりと、何かとパワフルだった。自分も中に加わり共同作業。グリスが欲しければ、それらしいのを伝える。言葉は通じなくても、熱意で伝わる。なんだか楽しかった。
そうして出来上がった自転車にはしっかりとした泥除けが備わった。水泥と自転車にとっての外敵を弾いてくれる俺の万里の長城。
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・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載