1336 酒泉
四方2km位にすべてが納まっている気がする酒泉。手頃で扱い易い気がする。公安に行って、ビザの延長を聞いて来た。月曜日に申請、即日受け取り、火曜日出発のプランで通す。
・中国の旅とは
オーストラリアを旅するヨーロピアンを羨ましく思ったが、中国を自由に扱える日本人も悪くない気がする。ここは日本人にとって、旅し易い国だ。外見も違いは少なく、招待所にすら泊まれる。発音が出来なくても、漢字を繋げれば意味は通じる。だから、中国は好きなんだ。
そして、今は元が安い。この元の安さは本来の実力ではなく、輸出重視の姿勢を取る政府の管理に依って造られている。だから気持ち悪くすらある。少し洒落た美容室で髪を切ったら、「8元(140円)」で済んだりと驚く事が多い。だが、これも諸外国の圧力から、切り上げ切り上げと元の価値は上がっていくだろう。かつて、日本円が360円から100円まで上がった様に。
だから、中国を旅するのはいい。08年には、ベトナムから香港まで、09年は丹東からカザフスタン、そしてあと一度くらい沿岸でも走れたらと願ってる。目指せ、中国10000km。
・肉を食べたい
この酒泉の街の中心には鼓楼がそびえ立ち、東西南北に道路が広がる。その角の商業施設の建物の1階に、中国ファーストフードの二つの巨頭、DICOSとKFCが並んで軒を連ねる。DICOSは中国資本で国内1000店突破、KFC1日1店舗のペースで出店しているとか。たまには、ファーストフードでもと考えたが、ここではそうはいかない。鴨を食べないと。
宿の一つ向こうの通りに、肉の惣菜屋が連なっている。酒泉に着いた時には、鶏一羽の丸揚げを買って食べた。その隣に、鴨も並んで居た。ファーストフードだとセットで20元はかかる。でも丸揚げは鶏も鴨も16元だった。どちらの方が肉が多いかという判断により、やはり鴨しかない。だってしょうがないじゃない、チャリダーだもの。
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・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載