1416 タシュケント | 自転車世界一周チャリダーマン

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2009.11.09

カテゴリ : 近況

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1416 タシュケント

 

アゼルバイジャンビザを手にしたが、有効期間の関係で入れない。明日トルクメンビザが取れるといいな。タシュケントでぼーっとしてたら雪が降った。

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 ウクライナの鉄人 

 カザフに入った二日目で交通検問の所でテントを張らせて貰っていた。翌朝、準備をしていると係員が「チャリダー来ているよ」と呼ぶ。そうするとウクライナ人チャリダーが走っていた。「お前も一緒いけよ」と言われ後を追う。しばらくして辞書を片手に意思の疎通を行う。タシュケントまでは行程が一緒なので、「ハラショー(良ければ)ならば一緒に走りたい」と言うと、「いいよ、いいよ」と受け入れてくれた。ここに44歳のウクライナ人、26歳の日本人のヘンテコペアランが完成する。意思疎通はロシア語と英語だが、彼が英語を、自分がロシア語の単語を一握りしか知らないので、その合間を辞書が埋める。4日間行程を共にした。

 彼はウクライナのオデッサ近くに家があり、今年の4月に出発をしてバルト三国を経由してロシアムルマンスクへ。このムルマンスクは確か北極圏最大の都市と言う事でネットでも話題になった気がする。そこからロシアを横断してウラジオストクより東のマガダンへ、そして今はその帰りだと言っていた。走行距離は24000kmを越えている。これから、タシュケント、ドゥシャンベ、ブハラ、アクタウ、アストラハン、カフカスと周り家へ戻るそうだ。1日120km近く走るとい彼に、いつも待って貰っていた。

 会話はぎこちないが、やはり誰かが居るのはいい。標高100、200mの丘が何個も続くキツイ道も、彼の走っている姿を見れば頑張れた。中国人チャリダーとペアランした時もそうだったが、嬉しい事は2人分、悲しい事は半分、そして食欲は4人前と2人で旅するのはやはり楽しい。ロシア語も各段に上達した気がする。

最高に楽しかった。ウクライナオデッサ、ルートと時間次第だけど、彼に再会しに行きたい。

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プロフィール

・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載

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