チュッパチュッパ
始めてみたのはギニアだった。口を吸う形にして「チュパチュパ」と音を出して人を呼び止める。モロッコから歯の隙間から「シーシー」としていたから、新しい方式が新鮮だった。いつしか自分も「チュパチュパ」して人を呼んでいた。さよなら日本のみなさん。
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地元の人から 「チュパチュパ」されると「チュパチュパ」して返していた。だいこーひょー。何か返さないと永遠と求められるから仕方ない。めんどくさいので話したくもない。手も離したくない。そういうときに「チュパチュパ」だ。
これは意外と日本でも役に立つかもしれない。自転車で手を離せない状況でも、「チュパチュパ」したら前の人は気付いてくれる。自分は実際にブレーキを握るしかない泥道のダウンヒルで前方のカメルーン人をどかした。
日本に気になる相手がいたら「チュパチュパ」してみるのも悪くない。きっと注意を引く。もちろん要注意人物としてだけど。
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プロフィール
・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載