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2010.01.29

カテゴリ : シルクロード
タグ : トルコ

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亡国の危機を救った「ケマル・パシャ」というトルコの英雄

 

 日本で坂本竜馬という英雄が生まれた様にトルコにもケマル・パシャという英雄が居た。トルコに入るに連れて、一連の歴史を調べていた。詳しくはwikipediaの、オスマン帝国、ケマルパシャ、トルコ改革を参照して欲しい。

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 トルコはその昔、オスマン帝国だった。その広大な領土と多彩な民族構成は、かつての大日本帝国に似通っている。そして二つの国は戦争に負けた。トルコは第一次世界大戦に連合国側で参戦している。敗戦によって日本は本土を侵攻される事はなかったが、トルコは連合国による大規模な侵攻を受ける。連合国の支援を受けたギリシア軍が迫る中、立ち上がったのがケマルパシャだった。そこから、トルコはトルコ人によるトルコ共和国の建国を目指す。

 ギリシア軍を退け、憲法を制定し、西洋諸国に法治国家だと認めさせる。その時に、治外法権の撤廃や関税自主権の回復に成功する。日本もそうだったが、非キリスト教国が、国を維持するには困難な時代だった。この一連のトルコ改革により、トルコは分割される事無く、国家を確立する事が出来た。民族自決などなかった時代、非キリスト教国で国家が樹立出来たのは幾つあるだろうか。中国もタイの国土の侵略を受けているし、その上、日本も不安で仕方なかった。奪わなければ、奪われる時代、だから間違いではあるが中国を侵略し、第二次世界大戦を戦わなければならなかった。

 イラン・イラク戦争の際にはトルコの航空機が邦人救出を担った。この時に自国民の救出に反対して動けなかったのが最近何かと話題の日本航空である。資本主義の原則上、一度潰してしまえばいいと考えるのは自分だけだろうか。話はそれたが、このイラン・イラク戦争の際、日本の為に航空機を飛ばしてしまったトルコは自国民を陸路で移動させた。何と言う事だろう。

 「トルコは親日国だ」とよく聞く。それは少数勢力として、共にキリスト経主体の歴史と戦ったからだと勝手に思っている。機会があるなら、トルコ人の話を聞いてみたい。

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プロフィール

・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載

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