【近況】リビングストンに到着している。 | 自転車世界一周チャリダーマン

自転車世界一周チャリダーマン

150ヶ国 131,214km 自転車世界一周
「チャリダーマン」周藤卓也Webサイト

ブログ

2012.03.08

カテゴリ : 近況

165 views

【近況】リビングストンに到着している。

 

 リビングストンに到着している。記事にしたバンブーバイクに頭を抱えているけれど、そんなことすら考えないのがアフリカの人のような気がして勿体なくもある。結局、自分が見てきたのは貧しくてもそれなりに生活している彼らでしかないから、かわいそうな人として援助の対象となってしまうことは分からない。働かないでやっていけるならそれも幸せではないかと、日本みたいに過労死までして働くのは大変じゃないかと、考えることはつきない。記事は勢いで書いたから主張がぼやけている気がする。でも勢いでないと書けなかったのも事実。なにがなんだか分からなかったホワイトバンドや、寄付金でビルを建てた日本ユニセフなど、ネットで見かける援助の話はきな臭かった。今回の記事にいろんな意見が出ているのを目にした。考えてくれて嬉しいです。ありがとうございます。自分もまだ考え続けます。

スポンサーリンク

・アフリカの「最貧国」の中でのザンビア。

リクエストがあったので回答。入国して以来、電気・水道のトラブルにあっていない。ギニアビサウ、ギニア、シエラレオネはまったく電気が来ない。セネガル、ウガンダは停電頻発中。道路はルサカ~チパタ、ルサカ~タンガニーカ、ルサカ~リビングストンと全部舗装。「最貧国」でもないガボンやコンゴは主要道すら未舗装路。チパタ、ルサカ、リビングストン、マザブカ、チョマと多数の都市にスーパーマーケットがある。その都市には3Gが飛んでいる。都市にスーパーマーケットがある間隔は東アフリカ最大の工業国のケニアに近い。トマトやポテトと野菜も日本と変わらない。マラウイのポテトは卵大、リビングストンで路上のおばちゃんがカプシカを持っていてびっくりした。

興味深いのが炭酸ジュース

瓶コカコーラが300mlで3000クワッチャ。
瓶ペプシコーラが350mlで3000クワッチャ。
ペットボトルコーラ(ザンビアローカル)が300mlで3000クワッチャ。
ペットボトルサバナコーラ(ザンビアローカル)が400mlで3000クワッチャ。

と競争が激しい。

ポテトチップスもアメリカのLayや南アフリカのSimbaとならんでザンビアローカルのポテトチップスが価格優位に立っている。チョコレートでザンビアローカルをみてないけれど、カドバリーやネスレのチョコレートが日本並みまで値段が下がっているのは不思議。マラウイや、ジンバブエは高い。購買力があるのか外国からの舶来品も値段が下がっている。露店ですらクーラーボックスに氷を入れていて驚いた。ギニアは常温で炭酸ジュースを売る。商店や軽喫茶、パン屋とたいてい値札があって買物に苦労しない。市場はいつものl交渉が必要なアフリカだったけれど。

その「最貧国」であってもかなり上位を走っているのが自分の見方。人口が少ないから一人当たりの所得が多くなるガボンやコンゴよりも全然発展している。サハラ以南のアフリカで自分の旅した場所ではケニアとジンバブエに続いた、その次の発展じゃないですかね。すぐに「最貧国」を卒業するんじゃないでしょうか?

関連記事

プロフィール

・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載

⇢詳細なプロフィール

follow us in feedly
この記事へのコメント (2件)

コメント

  • K より:

     丁寧な解説、ありがとうございました。私は日本とザンビアにしか住んだことが無いので実感が湧きませんが、ザンビアはまだマシな方ということですね…。

    ・ザンビアは南部アフリカのほぼ中央に位置しているので、ルサカ~チパタ、ルサカ~タンガニーカ、ルサカ~リビングストンは、主要国道であると同時に国際幹線道でもあります。これらの路線の整備はザンビアのみならず他国へも裨益する、ということで、援助国からの支援が集まりやすく、整備水準が高めになっているのでは、と思います。維持管理はダメですが…。
    ・水と電気については、今回は運が良かったのでは…。雨期の後半なので水道の断水は少ない時期です。電気については、需要に供給が追い付いていないらしく、ルサカでも結構な頻度で停電があります(1時間程度の停電ならほぼ毎日)。
    ・最貧国卒業間近(?)とはいえ、医療の水準や地方の給水率・電化率はかなり低いです。子供の数が多いのは、大きくなるまでに簡単に死んじゃう確率が高いからで、数が多ければ水汲みや薪拾い等の労働力にもなるから(でもそのせいで就学の機会が失われ…)、と聞いたことがあります。日本も私の親くらいの世代は兄弟姉妹がいっぱいいました。当事者の実感はわかりませんが、あまり「幸せ」と言える状態ではない気がします。

     もうカズングラの艀でボツワナ入りされたころと思います。今後も記事を楽しみにしていますので、道中お気をつけて…。

  • shuutak より:

    コメントありがとうございます。自分が旅したアフリカではモロッコ、ケニア、ジンバブエ、ボツワナ、の次にザンビアですかね。

    ザンビーフだけじゃなくて、ザンミルクもありました。肉牛のマークが乳牛になっていて笑いました。

    日本の田舎ですら、汲み取りの便所はありますしね。都市と地方の貧富の差は国家の問題じゃないですか?何にしても外国人である自分たちには遠い問題として考えないと解決がおくれるでしょう。援助に「なぜ」そして「どうするのか」を付加すれば、いい結果は出そうですけどね。現代中国の発展は「人口の抑制」という犠牲がありました。何も犠牲にせずに「幸せ」を追い求めることはできないですよ。