【近況】サンタクロースとケチャップ
子ども 「サンタクロースの服はどうして赤いの?」
サンタ 「繁華街を歩いていたらケチャップを付けられちゃって」
こども 「で、プレゼントは持ってきてくれた?」
サンタ 「そのときに、全部盗られてしまったよ。
エルモシージョの中心街は賑わっていてケチャップを付けたくなる気持ちが分かった。街中ではホットドッグの屋台も出ているし。
ソノイタの国境からメキシコに入って、ソノラ州の州都エルシモージョまで走った。すでに400kmは走っているのに、まだ入り口だというから恐ろしい。メキシコに入った瞬間にがらくたのような住居に、檻に囲まれた酒店と「何この途上国?」と逃げ出したい気分になった。それでも州都まで入るとショッピングモールもあって、街路樹の植えられた主要道は、先進国に近い感じだ。この貧富の差を知ることがメキシコの課題か。メキシコの一人当たりの所得ならトルコや東欧レベルだけど雰囲気が違う。エルモシージョでは20ドルの独房のような安宿に入った。スマホでインターネットできるようにする。
・進まない。
屋台でタコスを待った。おっさんの手も口も動いているのに、一向に料理ができ上がらない。
携帯のSIMカードを買うのに、携帯ショップで列に並んだ。自分の前には4人、これで一時間待たされるとは。6,7人いたと思った窓口も、最後には2人しか働いていない。と思ったら別の窓口から呼ばれた。窓口の人は、ひと仕事終えると休憩か作業に入ってるみたい。自分の後ろには10人近く並んでいた。
一生懸命に仕事をしているのに、進まないのが逆に面白い。まぁ、このままこういうのが続くと困るけど。
・小ネタ。
メキシカンハットを被ったおじさんが物欲しそうにショーウインドウの革靴をのぞいていた。
ショーウインドウには革靴を履かされたトイストリーのカウボーイの主人公
走っていると道の脇にトルティーヤが落ちていた。
「ドンデビエネン」って大阪弁みたい。なんでやねん。
「諦めたら、そこで今年は終了だよ」と誰かが言うのでまだ走る。作業も残っているけれど、もう少し安い宿じゃないと連泊できない。かといって予算内になるとホステルとなってメキシコシティまでは無理そうなんだけど。南下を続けてきて、日中の日差しは暑い。冬至も過ぎて、これからは日が伸びていく。走っていくしかない。
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・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載
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