犬に吠えられたり、追いかけられたりしない為の対処法
チャリで走っているとよく犬が追いかけてくる。ずっと犬が嫌いだったけれど随分と慣れた。彼らも仕事なんだ。追いかける事で主人に仕事をアピールして、餌を貰い散歩にも連れて行って貰う。どこかのニートに見習わせたい。
明らかに座りながら口だけは「ワンワン」と言っている奴もいる。それに比べて走って来る奴は真面目だ。吼えながら威嚇してテリトリーから追い出そうと必死だ。石を投げられたり、足蹴りを受けたり、時には蛇行して振り切る自転車に夢中で、車に轢かれそうになりながらも、その職務を全うしようとしている。ただ追いかけて来る彼らは、自転車を理解しないアホ犬なんだけど。
そんな中で犬が犬をなだめて見るのを見た。
犬A「なんだーあれは追いかけないと」
犬B「嫌、嫌、止めるんだ」
犬A「明らかに不審者じゃないか変態だ。そこをどけ」
犬B「馬鹿がうつるからやめとけっと」
話しているのかは知らないが、いきり立つ小さい犬を大きい犬が体でふさいでくれていた。ありがとう。でも大抵は鬼の様な形相で物凄い勢いで追っかけてくる。そんな犬に対してチャリダーは逃げるしかないのか。
だが、逃げてしまうと犬は本能から、余計に興奮して追いかけてくる。だから、逆に止まってみるといい。そうすると「えっ、止まるの」と犬は動揺する。それでも吼える犬には石を投げたらいい。馬鹿犬はふと我に戻り、「好きでやってんじゃないよ、石投げるなよ」と肩を落として帰っていく。飛び出してきた勢いからすると、その背中はしょんぼりとしてと寂しい。居酒屋の帰りのサラリーマンの様だ。
「犬は恐れずに足らず」。ずっとずっと犬を怖がっていた自分が言うから間違いない。
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・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載