私たちの何気ない日常に潜むフランス語の言葉
ふと街を歩いていたら、フランス語の神様が脳内に降り立って「コーンポタージュのポタージュってフランス語じゃない?」と囁いた。コラージュも、マキアージュも、モンタージュもフランス語だった。帰ってネットで確認するとポタージュもスープを意味するフランス語だった。
日本にいると外来語は一律カタカナで区別してしまう。たいてい英語だと思っていた。でも、実際はそうじゃない。発音とスペルで英語じゃない外国語を探すのがマイブームとなっている。
・語尾がジュ
collage (美術用語。コラの語源)
montage (映画用語。原義は組み合わせ)
maquillage (化粧)
potage (スープ)
reportage (報告文学)
beige (色のベージュ)
camouflage(カモフラージュ)
corsage(襟元に付ける花飾り)
fromage(チーズ)
voyage (旅行)
rouge (赤)
plage (ビーチ)
mirage (蜃気楼)
concierge (ホテルとかの総合世話係)
luge (オリンピックのリュージュ)
neige (雪)
solfège(ソルフェージュ)楽譜を読むことを中心とした基礎訓練。音楽の技術である演奏に対する座学のような音楽の理論。
message (メッセージのフランス語読みはメサージュ)
change (チェンジのフランス語読みはシャンジュ)
visage (顔)
フランス語で破壊活動を意味する「サボタージュ(sabotage)」は日本語のサボるの語源となった。
「サボタージュ(sabotage)」「クーデター( coup d’Etat)」「ギロチン(guillotine)」という言葉を世界に浸透させたフランスさんっていったい・・・。
「ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige)」。
・語尾がヨン
パピヨン(papillon)はフランス語で蝶の意味。
だからブイヨン(Bouillon)もフランス語だと思った。合ってた。
そういえばクレヨン(crayon)も語源はフランス語。
ヘアスタイルのシニヨン(chignon)も語源はフランス語。
・語尾がユ
ソレイユ (soleil) も英語ぽっくなかった。
フランス語で太陽の意味。
シルク・ドゥ・ソレイユはカナダのサーカス団。
カナダの公用語はフランス語と英語。
スペイン語のソル(sol)も太陽なので似ている。
ミルフィーユ(mille-feuille)もフランス語。
千(mille)の葉(feuille)となって。「千葉」っつてことです。
ヌイユ(nouille)フランス語のヌードル。
・語尾がケ
ブーケ(bouquet)もフランス語。語尾のtは発音しない。
アップリケ (appliqué)もフランス語。
・語尾がエ
アトリエ(atelier)芸術家の作業場。
ジビエ(gibier)狩猟肉。
ピューレ(purée)野菜、果物をすりつぶして裏ごしした汁を煮詰めたもの。
パティシエ(pâtissier)菓子職人。
オブジェ(objet)英語だとオブジェクト。
ホワイエ(foyer) フランス語でたまり場、団らんの場の意味。
ソムリエ(Sommelier) ワインの専門家。
ローリエ(laurier)月桂樹が原料の調味料。
サブレ(Sablé)ビスケットの一種。
フラッペ()
・他にもいろいろ
アンコール(encore) ライブとかのアンコールもフランス語が語源。ただし「アンカー」のように発音がかなり変わる。英語だとAgainの意味だがpas encoreとなると否定のyetになる。
トリコロール(tricolore)はフランスの国旗。「トリコ・ロール」と思っていたが「トリ・コロール」で分けるのが正解。「3つ+色」という意味になる。
デジャブ(déjà-vu)既視感。「déjà」は副詞すでに、以前 。「vu」は「見る」を意味する動詞 voir の過去分詞)
ルサンチマン(ressentiment)もフランス語が起源。
・フランス語っぽい
おフランスのイメージを利用するのだ。
アニメージュ(雑誌)
ウミエ(神戸)
ヒカリエ(渋谷)
アキタイーヌ、タダナラーヌ、カゼトトモニサリーヌ。ほら、フランス語っぽくなった。
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・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載