マラケッシュに着いている。
ラバトから4日でマラケシュに着いた。ペアランしていたけれど、自分のスピードのなさに泣きそうになる。誰と競争する訳でもないけれど自転車早くなりたいなー。
・たかり
今までのどの国よりたかられる。一緒に飯を食べていたがガーナ人と名乗る男が現われて世間話をした後に「金をくれ」と言ったらしい。言ったらしいのは興味がないのと英語力のなさで自分ではよく分からなかった。ただ、「ここはアフリカだ、アラブだ」と言ったのは耳に入る。今まではぽつんと座って待っているだけの人達が多かったが、ここでは活動的にシャツの袖を引いて来る。一日一回はたかられる。だけど、モロッコはアフリカではまともな国の部類。これからどうなるのか。
・つわもの
仕事を得た事によってたくさんの人が来てくれた。自分は勿論、素敵な女性からのメールを期待していた。「自転車の旅なんて素敵ですねー応援してます」。そんな言葉だけで胸がいっぱいになれる。
ただ現状は、「バイクでアフリカをぐるぐると周って」「自転車でアフリカ走りました」「全カ国旅した事があって」と。つわものばかり。漢の中の漢ばかり。これからの旅に心強い。とそれはそれで面白いのでネタにした。
・ソープ嬢
国道沿いにたくさんの食堂が並んでいるガソリンスタンドで休憩すると怪しい女性達が話し掛けて来た。彼女達の鞄には歯ブラシやらティッシュやら石鹸やら。これらを売って生計を立てているらしい。途上国に入るといろんな人がいろんな商売をしている。
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・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載