近年の日本は中国地方が政治を動かしている
日本には47都道府県あるが、首相が出る土地には偏りがある。近年の日本では中国地方の政治家が活躍している。
・首相経験者
山口=安倍晋三
広島=宮沢喜一
岡山=橋本龍太郎
島根=竹下登
・次期首相候補
鳥取=石破茂
広島=岸田文雄
参院のドンと呼ばれた青木幹雄氏も参院の島根選挙区出身。
片山虎之助(岡山)、江田五月(岡山)、平沼赳夫(岡山)、亀井静香(広島)、河村建夫(山口)、高村正彦(山口)、細田博之(山口)と中国地方には有力議員も多数。
地理マニアにとって日本の小選挙区は興味の対象。そのせいで、政治家の出身地を覚えていくのです。
・参院広島選挙区
参院選の広島選挙区は定数2。2019年の参院選挙では自民党は独占を狙って2人の候補者を立てた。広島選挙区の自民党候補(宮澤洋一氏、溝手顕正氏)は過去の選挙で50万票近くを集めてトップ当選。だから、現職の溝手顕正氏と新人の河井案里氏で25万ずつ分けて2議席独占。建前はそうだろう。
でも、安倍首相と溝手氏には確執があった。溝手氏は第一次安倍内閣で閣僚を務めるも安倍首相には批判的だった。それゆえに河井案里氏は政権サイドの刺客という見方が大勢。選挙の結果、河井案里氏のみが当選。溝手氏は苦汁をなめる。
しかし、これでめでたしめでたしとはならない。
かの参院選挙において河井サイドで公職選挙法違反があったと報道され、河井安里氏の夫である河井克行氏が法相を辞任。ウグイス嬢への日当が問題とされた初報から一転、現在では広島県の地元政治家に金銭をばらまいた巨大買収事件として、世間の注目を浴びている。
落選した溝手氏は岸田派の重鎮だった。岸田派の会長は次期首相候補とされた岸田文雄氏。しかし、最近では党内で芳しくない。ゆえに政権に近い河井夫妻の失脚にどうしても裏を疑ってしまう。事実は小説より奇なり。オラわくわくすっぞ。
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・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載