外国人が話している言語を判別する能力
思う存分旅をした結果、外国人が話している言葉を判別する能力を身に着けた。英語、フランス語、スペイン語、韓国語、中国語、タイ語の区別はつく。ロシア語とインドネシア語も分かるが、こちらは似たような言語があるので確定とまではいかない。外国人観光客がいたら聞き耳を立ててしまう。
・英語、中国語、韓国語
説明不要。加えて日本人には中国人と韓国人を外見で見分ける能力が備わっているし。
・スペイン語
よく聞き取れるのがスペイン語。よく聞き取れるが、ちょっと違和感を感じるのがイタリア語。ほとんと聞き取れないが、たまに単語が分かりそうなのがポルトガル語。ここまでは何とか区別がつく。
「かでなれおん」と「はでなおでん」って似ている。だから「cadena(カデナ)」というチェーンを意味するスペイン語は覚えた。この言葉はイタリアでも通じた。スペイン語とイタリア語はかなり似ている。イタリアのスーパーのレジのお釣りを耳だけで理解できた時は痺れてしまった。スペイン語と違ってイタリア語には子音が重なる「ッ」という促音がある。ピザ(pizza)、スパゲッティ(supagetthi)、ズッキーニ(zucchini)、パパラッチ(paparazzi)といった具合に。ここが聞き分けのポイント。
地下鉄の車内で外国人観光客と隣り合わせ。彼らの言葉に耳を傾ける。スペイン語ではない。似ているイタリア語でもない。ところどころ単語が被るポルトガル語っぽい。ならブラジルか。声をかけたいが躊躇する。彼らは秋葉原で降りていいった。でも、ジャンパーの背中がBRAとブラジルを主張していた。
— チャリダーマン@周藤卓也 (@shuutak) 2017年1月25日
同じ系統にルーマニア語もある。こちらも雰囲気はスペイン語やイタリア語と一緒。いずれもラテン語を由来とするロマンス諸語というグループに属する言語となる。
・フランス語
フランス語も同じロマンス諸語の言語でスペイン語と共通点も多い。ただ、話し言葉のフランス語は独特すぎて、それだけで判別がつく。流れるような言葉を話している人たち。
・ロシア語
ロシア語はスラブ系民族の言語であるスラブ語派に属する。セルビア語、ポーランド語、ウクライナ語とかと似ている。ゆえに話している言葉がロシア語っぽくても、別の国の言葉だったりすることがあった。私の能力では厳密な区別を付けられない。
港へ歩いていると男女3人組からロシア語らしい言葉。並んで聞き耳を立てていたら信号待ちでバレた。目があった。「ロシアの人ですよね」と声をかけるとそうだった。「モージナ」「バラート」と会話に知っている単語があると脳が活性化される。旅は終わったが外国と関わるのは止められそうにない
— チャリダーマン@周藤卓也 (@shuutak) 2016年9月26日
トビリシの空港から市街へ出る際に、2人のバックパッカーが同じバスだった。ロシア語と同じような単語が聞こえる二人の会話。出身を尋ねると、同じスラブ系のポーランド人だった。
— チャリダーマン@周藤卓也 (@shuutak) 2015年8月25日
・インドネシア語
何という意味の「アパ(apa)」という声が聞こえてきたらインドネシア語。しかし、隣国マレー語の可能性もあって厳密な区別がつかない。そもそも近い言語なのでインドネシアで身につけたインドネシア語はマレーシアでもだいたい通じていた。日本語に近い雰囲気を持つ言語なので馴染みやすい。スペイン語もそうだけど子音1+母音1の言葉が多くてカタカナ読みができる。チャーハンの「ナシ・ゴレン(nasi goreng)」、カフェオレの「コピスス(kopi susu)」と言った感じ。
・タイ語
南国っぽい雰囲気の人から鼻から抜ける音が聞こえてきたらタイ人。
・余談でハンガリー語
盗み聞きしてスペイン語、フランス語、ロシア語は判別つく。ルーマニア語はラテン系で、ポーランド語はスラブ系と何となく系統も読めるけど、バス停であったハンガリー人は何を言ってるか分からなかった。ヨーロッパの中のアジア。マジャル人は凄い。
— チャリダーマン@周藤卓也 (@shuutak) 2014年5月21日
ヨーロッパの言語は大まかにゲルマン語派のドイツ語、英語、ロマンス語派のフランス語、スペイン語、スラブ語派のロシア語、ポーランド語という3つに分けられる。ヨーロッパでありながらこの3つのグループに属さないのがフィンランド語、エストニア語、ハンガリー語。聞き耳を立ててもあまりに何を言ってるのか不明で感動してしまう。
関連記事
・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載