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2019.07.03

カテゴリ : 語学

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呉音チ、漢音ツで終わる漢字について

 

漢字は中国から日本に伝わった。日本の漢字は中国の音を音読み、大和言葉を訓読みに当てる。音読みも呉音、漢音、唐音と伝来の時期によって読みが違う。西だと東西(サイ)は呉音、西安(セイ)は漢音、西瓜(スイ)は唐音といった具合。ただし、一番新しい唐音読みがある漢字は少ない。ほとんどの漢字の音読みは呉音、漢音で占められる。この呉音、漢音の組み合わせは体系化できる。漢字の呉音、漢音を知れば中国語のピンインを推測できる。

だから、呉音チ、漢音ツで終わる漢字を集めていた。普段は意識しないが、漢字の音読みは語尾が母音、ン、キ、ク、チ、ツと決まっている。読みがチで終わる漢字はツで終わる別の読みもある。一文字ずらし。ただ、こうした漢字のピンインには法則性があまり見られなかった。

・越(yuè)

越前のエチ
越冬のエツ

・吉(jí)

大吉のキチ
不吉のキツ

・質(zhí)

質屋のシチ
質問のシツ

・節(jié)

御節のセチ
季節のセツ

・鉢(bō)

小鉢のハチ
托鉢のハツ

・律(lǜ)

律儀のリチ
律令のリツ

・日(rì)

一日のニチ
昔日のジツ

◆同じように見えて違う

・秩(zhì)

秩父のチチ
秩序のチツ

と見せかけてちちは訓読み。

・罰(fá)

罰当たりのバチ
信賞必罰のバツ

と見せかけて実は慣用音。呉音はボチ、漢音はハツ。

ちなみに漢音キと呉音クの場合は逆鱗のゲキ、逆襲のギャクのような形となる。昔日のセキ、借金のシャク、敵陣のテキ、嫡子のチャクのようなグループ。

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プロフィール

・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載

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