韓国語のアイゴーは漢字で哀号とならない
インターネットでは泣き叫ぶイメージでアイゴーと使われている。でも、対馬で耳にした韓国人のアイゴーは、日本語のアーアに近かった。残念がっていた。中年の夫婦が海辺へ向かっていた。でも、太陽は沈んでいた。夕日を見たかったようで、アイゴーとポツリつぶやく。肩を落としていた。
このアイゴーは漢字で哀号だと思っていた。でも、韓国語の漢字を少し知ると違和感が出てくる。韓国語の漢字には愛(アイ)がない。
日本語で愛知県は「アイ」チ、愛媛県は「エ」ヒメと同じ漢字でも読み方が違う。日本語の漢字の音読み(漢語)で二重母音のアイ(ai)の単母音のエ(e)にもなる。怪物は「カイ」ブツ、怪我は「ケ」ガ、外国は「ガイ」コク、外科は「ゲ」カのように。
日本の漢字で音読みにアイ(ai)が含まれる漢字は、韓国語だとエ(ae)の発音が多い。大田(テジョン)、大邱(テグ)のタイ(ダイ)がテ、海雲台(ヘウンデ)で台(ダイ)がデ、文在寅(ムンジェイン)大統領も在(ザイ)がゼとなりジェに変わる。韓国人はゼの発音が苦手。
だから、アイゴーを哀号としても、韓国語の哀はaiではない。哀は애でローマ字ではaeとなる。大田は「Dae」jeon、跆拳道は「Tae」kwondo。あと、号も中国語のhàoに近い漢字で韓国語だと호でhoだった。
哀号=애호=aeho=エホ
日本も韓国も中国も同じ漢字文化圏なので、漢字の読みには共通点や法則がある。
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・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載