海外に出たってうんこは待ってくれない、旅とトイレットペーパーにまつわる話
ギニアでトイレットペーパーを探したら、中国製のものが1ロール40円位となった。高い、高過ぎる。いったいギニアの人はどうしているのかと気になるが、やはり水と手で拭いているのだろう。自分もできない訳ではない。ただ、それは非常手段であるため、日常的にうんこを手で拭く人にはなれないのだ。だからトイレットペーパーを買った。
モロッコも水と手の文化だろうから、スペインで買いだめして挑んだ。それはイランを経験した教訓からだった。イランでは2ロールを100円で買った。ここギニアではどうしようもなさそうなので隣国、旧英領シエラレオネに期待したい。イギリスは紳士の国、紳士的に紙で拭いていると期待している。でも、ここはアフリカだし難しいかもしれない。
それに比べると旧ソ連圏のトイレットペーパーの安さと来たら尊敬に値する。安いのは再生紙、何に使われたからわからないごわごわの紙だが1ロール10円もしないだろう。電気、水道、住宅、教育だけでなく、安いトイレットペーパーまで補償されていた社会主義時代の意気込みを勝手に感じる。勝手な妄想。でも、これは死活問題なわけで、こんな寒い地域で水は使えないだろうから、安いトイレットペーパーは市民生活に欠かせない。
海外に出たってうんこは待ってくれない。
結局、シエラレオネでは安いトイレットペーパーにありつけなかった。マリ、ブルキナファソも同様。ただ、ガーナにはあった。メイドインガーナのトイレットペーパーは1ロールで25円ほど、そしてナイジェリアにもメイドインナイジェリアで、やはり1ロール25円で買えて助かっている。トイレットペーパーの4ロールで100円は目安。
せっかくだからドイツのトイレットペーパーも書き綴る。ドイツには驚きの四枚重ねのトイレットペーパーが売られていた。あと20年位したら十二単も夢じゃないだろう。それにしても、そこまでの枚数が必要とはドイツ人はすっきりとしたうんこが出てないのか心配になる。ただでさえ、難しい顔をしているのに。
なんだかんだいったけど、スリランカから手で吹くようになった。水と左手で汚れを落とす。ぶっちゃけ、紙より綺麗に落ちると思う。うんこだもの。少し抵抗はあるので、拭いたあとはちゃんと石鹸で洗う。こうしておけば、トイレット・ペーパーの後始末にこまらない。地元民に倣うのがいい。便器の隣にホースがあるとやりやすい。小さなコップはおしりがビチャビチャになる。極稀に、外観はものすごく原始的だが、日本のウォッシュレットみたいな便器もある。2015/04/08
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・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載
コメント
ワハハ( ・∀・)
旧ソ連の意気込み感じてるみたいですねー
わー、カルチャーショック?
日本だと12ロールで300円であるから、やっぱり100円で4ロール何でしょうね。ただ、日本は紙が安いですから。企業努力で。
トイレ事情は大切な関心事ですよね
100円で4ロールは100円均一の値段です。日本一周していた時もそうでした。誕生日の今日はひさしぶりに綺麗なうんこが出ました。前日に食べたフライドポテトのおかげでしょう。いやー本当に、アフリカに来てから出が悪いんです。そんなことを学校でトイレにいけない子どもたちに話してあげたい。うんこは大切だ。