中国語を勉強には繁体字も簡体字も欠かすことができない
中国も台湾も漢字の国なので、日本人でもだいたい意味が分かる。でも、そこで満足していて中国語の勉強を疎かにしていた。このだいたいに疑問を抱いた。うわっ…中国語の漢字、読めなすぎ…?
中国語には香港台湾の繁体字、中国大陸の簡体字と2つの漢字表記がある。どちらを勉強するべきか。いや、どちらかではない。どちらも勉強するべきだった。1つの漢字につき簡体字、繁体字、日本語と3つの字形を理解するのが理想。だから改めて覚えなおしている。三位一字体。1通り習った漢字だけど、もう1度、遊べるドン。ドン。
なぜ、3つの字体を覚えるべきなのか。
興の簡体字は「兴」となる。これだけじゃピンとこないが、学の繁体字「學」、挙の繁体字「擧」を知っているとしっくりくる。大きな頭は「ツ」という3点に省略される。簡体字と日本語を繋げるだけで「兴」を覚えることはできる。でも、ちょっと近い位置にある同じような繁体字も覚えていた方が、より理解が深まる。「與(与)」「譽(誉)」「擧(挙)」「興(興)」「學(学)」「覺(覚)」いう漢字はまとめて覚えると効率がいい。名付けるなら頭でっかちシリーズ。
認の簡体字は「认」となる。造りが画数の少ない同じ音符である「人(rén)」となっている。この簡体字の理屈を覚えたことで、日本語および繁体字でもある「認」の字を「レン(rèn)」と発音できるようになった。読めない漢字を覚えていく様は、RPGゲームのレベル上げに通じる。
ハードディスクの断片化したファイルとを整理するデフラグのように、脳内に散らばる漢字を整理している。
30代にもなったというのに社会で戦える武器がない。その空虚さを少しでも埋めるように漢字の再学習にはまっている。
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・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載