麻生をあそう、桐生をきりゅう、粟生をあおと読むための理屈
・さふ、そう
麻生える→麻生→あそう
草生える→草生→くそう
稲生える→稲生→いのう
蒲生える→蒲生→がもう
麻生→あさふ→asahu→asau→asou→あそう
生は「ふ(hu)」で読むが、語頭のhは無音化して「う」となる。歴史的仮名遣いの「あう(au)」は現代語では「おう(ou)」の発音になる。
・いふ、ゆう
桐生える→桐生→きりゅう
藤生える→藤生→ふじゅう
黍生える→黍生→きびゅう
柳生える→柳生→やぎゅう
桐生→きりふ→kilihu→kiliu→kilyu→きりゅう
同様に生は「ふ(hu)」で読むが、語頭のhは無音化して「う」となる。歴史的仮名遣いの「いう(iu)」は現代語では「ゆう(yu)」の発音になる。なんJ民の「やきう」「きうり」という言葉のおかげで気づくことができた。ありがとうなんJ民。
・あわふ、あお
粟生える→粟生→あお
粟生→あわふ→あわう→awau→awo→あを→あお
・普通に草
麦生える→麦生→むぎう
葛生える→葛生→くずう
藺生える→藺生→いう (いぐさの藺)
それらしい草に生を付けて検索すると、どこかしらの日本の地名がヒットする。日本草生えまくりであった。
・生をふと読む歴史
「芝生」と書いて「しばふ」と読みますが、この「ふ」というのはずい… – Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14139101994?fr=pc_tw
古くは『しばふ』以外にも『あさぢふ(浅茅生)』『よもぎふ(蓬生)』『むぐらふ(葎生)』等色々と使われたようです。
あさぢふ(浅茅生)=百人一首
よもぎふ(蓬生)=源氏物語
むぐらふ(葎生)=万葉集
「生」を「ふ」とする読みは、ずいぶんと長い歴史がある。
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・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載