1044 旅と洗面器
ぼちぼちと。駄目人間。塞ぎ込んでしまう。
そんな事より洗面器でも熱く語って旅を盛り上げようではないか。旅の質問とかで何を持って言ったらいいかと聞かれたら迷わず答える洗面器。かといって、持っている旅人もチャリダーも見た事ない。女性でバックパックの後ろとかにくくりつけてる旅人が歩いていたら交際を申し込むのに。声を駆ける言葉は「ちょっと旅と洗面器について語り合いませんか」。まぁ、それだけ熱い思いがあるという事で。
旅での出会いは日本一周の北海道から、それからは欠かせない。前の旅でもオーストラリアから日本に帰る前の香港まで連れていた。写真で振り返るといつも側に居てくれた。というかたくさんのキャンプ地でテントの片隅に必ずといって写り込んでるから面白い。用途として洗濯には欠かせない。前の旅でコインランドリーを使った記憶がほとんどない。手洗い、もみ洗い。他にも川に連れて行けば水浴びが出来るし、自転車とか洗う時や部屋を掃除する時のバケツ代わり、パンクした時に水さえあれば穴の箇所を調べる事も出来る。万能だ。
新しい旅には新しい洗面器を連れて行きたい。その中で今、考えているのはステンレス製のたらい。これを使ったら凄い事になりそうでわくわくしている。前記の用途に加えて、椅子にも出来る。プラスティックだと割れたりへこんだりして配だった。耐久性に関しては期待している。オーストラリアからの旅ではへたれて割れてしまい、ガムテープで補修してごまかしごまかし使っていた。ゴキブリ叩いたりしたら酷い事になったし。後は、携帯ストーブが入る位に大きければ風防になりそうだ。これは非常に心強い。
そんな事を考えていると楽しい。しっかりと吟味して選びたいと思っている。実際に使える様だったら、また熱く語りたい。
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・周藤 卓也（しゅうとう たくや）
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載
