リビアも中国も
「チュニジアとエジプトで政変が起こって両国共にアメリカの影が薄くなる事に安堵していたリビアの独裁者」を想像していたんだけど、「お前も辞めろ」となっていた事には驚いた。悪の枢軸と名指しされ、いやいやいい子を演じていた最中なのに。
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ムバラク大統領は辞めて当然。そして独裁者を支えていたのがヨーロッパと。苦労を強いていたのが国民と。ヨーロッパもミャンマーとか関係ない所にはしゃーしゃー口出すくせに自分の利権が関わると成ると独裁なんて厭わないなんて汚い。
エジプトはイラン革命と様相が似ている。
・親米政権
・上からの資本主義改革
・広がる貧富の差
反イスラエル姿勢のムスリム同胞団の出方も気になるエジプト大統領選挙から目が話せない。そしてアメリカはイスラエルを擁護し続ける。イスラエル非難に対する安保理決議に拒否権を発した。エジプト、チュニジアに手を伸ばすのは中国やロシアだろう。
「この一連の動きが中国まで飛び火しそうだ」と思っていたら、そういう動きも出ているみたいだ。かつて東欧の社会主義政権が倒れた時に起きたのが天安門事件だった。中国の動きも目が離せない。
スペインの軍政やチリのピノチェト、フィリピンのマルコスや、インドネシアのスハルトまで、最近では旧ソ連の色の革命まで、独裁政権は長続きしない事は自明の利。この連鎖は何処まで続くのだろうか。
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プロフィール
・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載