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2013.11.18

カテゴリ : 国際

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なぜ海外援助が批判にさらされるのか

 

幼い兄弟が写った写真で募金を訴えていた団体に「なんで一人に飽きたらず、もう一人生んだのでしょうか?」と尋ねると「なんでなんでしょうね」という回答だった。「産まないという選択肢がなかったのでは?」とまるでひとごと。援助する側が援助される側に、何も求めていないようなので、かわいそうな幼い兄弟は更に増えているだろう。寄付控除を推奨して日本に迷惑を押し付けつつ、何も解決を見出さない海外ボランティア活動。今回のフィリピン台風に関して、日本ユニセフ協会が晒されているので書いてみた。

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なんとかしなきゃ!プロジェクト」という募金も税金もふんだんに使っているだろうイベントが今年行われていた。数々の著名人の方が現地視察という名目で途上国を訪れているが、無報酬というものの渡航費は捻出されているというらしい。当然、自分みたいに安宿で水シャワーなんてないだろう。その結果のレポートが支援が必要という前提のもので、いいように使われいるようにしか見えなかった。「街を歩いていて聞こえてくる「ギブミーマネー」なんで彼らは働かないのだろう」なんて書けやしない。費用を出してもらって相手に都合のいいレポートを提出することは、一般社会ではステマと呼ぶ気がするのだけど・・・。ペニオクタレントと一緒じゃない。

ご連絡いただきましてありがとうございます。

ご質問の件ですが、なんとかしなきゃ!プロジェクト著名人メンバーの方は私どもの活動に賛同して頂いている方にお願いしておりますので、
基本的にはボランティアとして活動に参加していただいています。
このため、ご質問にありました旅費についてはプロジェクトの予算から支出してり、
また、必要経費については支出する場合もありますが、「報酬」のお支払いは基本的にはしておりません。

よろしくお願いいたします。

いつも「なんとかしなきゃ!プロジェクト」活動にご関心いただきありがとうございます。

なんとかしなきゃ!プロジェクトの目的は以下のとおりとなります。

++++++++++
開発途上国は多くの課題を抱えています。それを一人でも多くの方に知ってもらい、その解決をめざす国際協力の必要性を社会全体で共有して行きたい。
‐そんな思いを共有する人、団体などで進めるのが「なんとかしなきゃ!プロジェクト」です。国際協力に関心の高い著名人や、国際機関やNGOなど
国際協力を行っているプレイヤーが、さまざまな場面やメディアで、広く情報を発信し、それを受けたひとりひとりが国際協力の重要性を少しでも自分のこととして捉え、
それぞれの立場でできるかたちで国際協力に参加する、そんなきっかけとなることを目指します。
++++++++++

以上の趣旨に賛同いただいている著名人の方々にはご協力をいただいております。プロジェクトにはJICAも拠出しておりますが、それぞれの旅費については公開しておりません。

また、いただいたご意見については今後のプロジェクト運営の参考にさせていただきたいと存じます。

以上、ご理解賜れますと幸いです。

「なんとかしなきゃ!プロジェクト」実行委員会事務局

 この「なんとかしなきゃ!プロジェクト」、何に幾らかかったか一円単位で公開してほしいところだけど絶対にやらないだろう。

 与えるでも教えるでもなく自ら動き出すことが大切。何にしたってそう。貧しい国に「ゴミはゴミ箱に捨てましょう」と先進国が指導する理由はない。ゴミ箱がないなら作ればいいし、ちゃんと分別すれば生ゴミは肥料に、可燃物は燃料になる。こんな明日からでもできる。でも、きっと彼らはやらないだろう。理由はめんどくさいから。汚い水を使うアフリカの人たちに、どうして彼らは雨水を貯めないのかと疑問だった。もう放っておけばいい。子どもをたくさん産めない私たちが、他人の子どもを育てる義務はない。海外ボランティアに関しては「貧しいから可哀想」という感情論が大半を占めていて、「なぜなのか?どうしたらいいのか?援助される側に責任は負わないのか?」といった当たり前が欠落していてる。

これだけ言ってるけどお世話になった自分こそ何かしないといけないと思っている。特に寝床は困ったし。ただ海外と何も関わりのない、それこそ年収200万や300万の人たちが、寄付金控除という連帯責任を負って、何も身を結ばない海外援助を強制されている現状は違和感。増税ですしね。日本にだって可哀想な人はたくさんいるし。自分だってそうだけど、援助は募らないし、やるなら働く形を作る。海外だって同じはず。

海外援助に必要なのは

①援助される側への責任の追求。
②収支の透明性

だと思っている。

マラウイの古い大統領はあかんやったが新しい大統領は「政府専用ジェット売却費を貧困者の食料に」やってるで。古い大統領の独裁にイギリスは援助を減らしたが、日本は何をしたのだろうか。

検問で賄賂を請求されたりする。それを大使館に報告したって、何もしないだろうし結果は変わらない。なのに援助が必要というのが理屈に合わない。これはきちんとやれば国は変わるだろうし、自分が旅した西や中央アフリカは想像していたより賄賂の請求がなかった。オンリーギニア。「無実の罪で収監!黒人だらけの檻に入れられ高額賄賂要求事件!コンゴ民主共和国の最低最悪な人権侵害の実態 檻の中からの動画有!」に出てきた大使館の人は何もしてないだろうね。警察の被害届と同様の、捜査を強制するシステムが大使館にも欲しいところ。でないといつまで経っても、同じことの繰り返し。

――JICAも積極的に域内協力を支援する必要がありそうですね。今日は、どうもありがとうございました。
火種と共存する素材の宝庫-中西部アフリカ事務所長が地域を語る-(2)

この貴族の方々の胸に、年収を書いた紙を貼り付けたい。その上で「域内協力を支援する必要がありそうですね」と言えたら認めるけれど。「国際協力機構(JICA)在外職員給与規定の異常高給」という記事もあるように、JICAでは国際協力には高度な能力が必要だからと一流商社なみの報酬にこだわっている。援助をする人たちの鼻息が荒くて、一般の人たちが息しづらくなりませんか?ちなみに近年協力隊でカメルーンとナミビアで事故による死者が出ているが、どこにも報告の義務がないとあって、普通であれば誰も知ることができない。

ぐだぐだ書きなぐったけど、日本人なら日本をまず大切にして欲しい。それができてからのボランティア活動でしょう。

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プロフィール

・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載

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この記事へのコメント (4件)

コメント

  • 旅人 より:

    おっしゃるとおり!
    応援してます!

  • shuutak より:

    >>旅人様

    ありがとうございます。

  • 匿名 より:

    まぁ〜国内でも募金活動って、駅とかでやってるのをみるけど…ほんと、『援助して欲しいのはこっちだよ』って言ってやりたい(言えないけど…)。
    それに集めた金を、持ち逃げしちゃう輩も居るし…毎年夏に行われる集金活動も、『やっぱり金を渡してたか!』って。
    嗚呼…宝くじ当たらないかなぁ……。

  • shuutak より:

    >>匿名様

    ワーキングプアとか言われる時代ですから、きちんと働いている人たちが救われる社会にしたいですよね。