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2020.07.05

カテゴリ : 報道

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NAVERまとめの次は2chまとめブログ?

 

NAVERまとめがサービスを終了させる。DeNAの「ウェルク(WELQ)」が問題になったとき、同様のキュレーションサービスは事業を畳んだ。しかし、NAVERまとめはあきらめなかった。

(NAVERまとめのヘルプには著作権の文字はない)

オンラインでマウスひとつで何かしら表現できる。NAVERまとめも使い方次第では便利なサイトだ。しかし、ユーザーによる著作権侵害が蔓延。インターネット上の画像がフリー素材の用に使われていた。

ウェルク以降、NAVERまとめでもユーザーの著作権侵害に対処する方針を示す。重い腰をようやく上げた。しかし、それは画像だけで文章の窃盗は止まらなかった。誰かの文章をいくつも拝借して、パッチワークのようにひとつのまとめができ上がる。ユーザーの言葉は一文字もない。引用の定義に当てはまらないのは明らかだった。

ウェルク以降にNAVERまとめ運営がネットメディアのインタビューを受けている。でも、この引用の不透明さについては回答がない。お茶を濁した。

「お前が言うな」の声も想定していた——キュレーション騒動を受けてNAVERまとめが新方針を打ち出した理由- TechCrunch Japan

島村氏へのインタビューはここまで。冒頭にあるとおりこのインタビューは12月8日に実施したものだが、それ以降もNAVERまとめに関してネット上ではさまざまな議論が起こっている。TechCrunchでは(1)著作権上の引用について、引用物が主従関係の従になるべきという文化庁見解がある。その観点でNAVERまとめは正しい引用と言えないケースが見られるがどう考えるか、(2)著作権者からの発信者開示請求を拒否したことを契機に、広告配信の停止を要望する動きがあるがどう考えるか——という2点の追加質問を行ったところ、「コーポレートサイトに掲出した当社見解を回答とさせて頂く」(同社広報)とのコメントを得た。

LINEの見解は多くの項目にわたるため、質問に関わる点だけを抜粋すると(1)については、権利者より著作権侵害の申告があった時点で当該「まとめ」の非表示処理を行ったのちに作成者に正当性の証明・掲載再開を行う「みなし非表示対応」を開始したほか、発信者の情報開示体制の運用改善を実施するなどして権利者保護に努めているとしている。また(2)については、個別の事案についてのコメントは差し控えるとした上で、あらためて今回の新方針によって権利者保護、権利者へのメリット提供を行うとしている。ただし、(1)の引用の主従関係に関する具体的な回答はない。

ウェルク以降、ユーザーの著作権侵害に対してNAVERまとめ運営は投稿者の情報を開示するようになった。しかし、その対応に一貫性はなく不信ばかりが募った。

今回のNAVERまとめ終了は親会社のLINEがソフトバンクの子会社になる影響だと個人的に思っている。かざして募金やアメリカ放題とうっかりミスを引き起こすソフトバンクといえど、NAVERまとめのようなグレーゾーンのサービスは抱えておけない。大きな企業にはそれなりの規範が求められる。

だとしたら、次はライブドアの2chまとめブログが危ない。ライブドアもLINEの子会社。2chまとめブログでは画像の著作権侵害はもちろん、アクセスのために過激な言葉がタイトルにならぶ。事実誤認やヘイトを生み出す危険地帯。ソフトバンクも投げ出してしまうのでは。これからを注目している。

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プロフィール

・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載

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