ブルネイの展示会が「暇を持て余した神々の遊び」のよう
ブルネイの首都バンダル・スリ・ブガワンには、安宿がユースホステルしかない。ドミトリーで1泊10ブルネイ・ドル(約1000円)、ここじゃなければ1泊35ブルネイ・ドル(約3500円)はする。飛行機が少し遅れて、6時過ぎくらいにホステルに到着。旅人に聞いていたとおり、受付は閉まっている。でも、どうにかなるだろうと待っていたら、従業員の人がやってきて、何とか泊まることができた。
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ユースホステルは、プールだったり、カフェだったり、レクリエーション施設が併設されている。その併設された体育館で、奇妙な展示会が行われていた。がんがんとクーラーが効いた広い室内に並べられた机の上は、等間隔で仕切られている。インターネットカフェとして、市民に無料開放と思った。でも、違っていた。
ずらーっと連なる水槽の中には、
一匹ぽつりと頭でっかちの熱帯魚が泳いでる。鏡を見せると、近寄ってくる。
一つの水槽に一匹限りで全部同じ魚。頭の大きさは違うから、それを見比べていた。ただ、それだけで若干盛り上がりに欠ける。それでも、ボチボチと地元の人たちは足を運んでいた。ブルネイは医療費、教育費は無料で、税金もかからない国だと聞く。こんな展示会が開かれる余裕が「暇を持て余した神々の遊び」にも重なって仕方なかった。調べてみるとフラワーホーンという名前で「幸運を呼ぶ」という縁起のいい魚のようです。
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プロフィール
・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載