ケンシロウの「あたた」は幼児語にも通ずる言葉
「おててのしわとしわをあわせて、しあわせ」というCMから「おててのしわとしわをあわせて、ナマステ」と閃いたときに、なぜ「おてて」になるのか気になった。「おててつないで~」という歌もありながら「おてを拝借」という言葉も使う。これを調べると「幼児語」という言葉の使われ方にたどり着く。
体の部分に『お』をつける(おはな、おみみ、お… – 日本語 _ Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1147596121
「お」を附けて2文字にしても、「おて」、「おめ」では、言ひにくいですからね。
幼兒には、3文字か4文字が覺えやすいのでせう。長い年月の間にさうなつたやうです。
「ねんね」「まんま」といった言葉も3文字。日本人といえど、日本語について知らないこともたくさんある。
真面目な話をしつつも、赤ちゃんのケンシロウが「あんよが上手」のように「あたたが上手、あたたが上手」と褒められている光景が閃いたので、このようなことを書いているのだけど。
・3文字
あやや=松浦亜弥
まゆゆ=渡辺麻友
ぱるる=島崎遥香
あたた=ケンシロウ
べるる=シルビオ・ベルルスコーニ(イタリアの政治家)
・交通IC
パスモ
スイカ
イコカ
ニモカ
スゴカ
ピタパ
交通系の電子マネーは3文字が多し。
・外食
マック=マクドナルド
マクド=マクドナルド
ミスド=ミスタードーナツ
ロイホ=ロイヤルホスト
スタバ=スターバックス
ポカリ=ポカリスウェット
アキバ=秋葉原
・ボブ
まんま、じいじ、ぶーぶー。幼児が言葉を覚える際、口にしやすいマ行、バ行が多くなるという。ゆえに英語のロバートはボブとなる。「ばぁば」「じぃじ」「ぼぉぶ」の3人が幼児を囲む様子が頭に浮かんぶと微笑ましくもある。
日本語にしろ中国語にしろ、幼児が覚える言葉は違っても、人間としての作りが似通っているのは面白かった。
・犬猫
わんこ。
にゃんこ。
めざましテレビの人気コーナーは「今日のワンコ」。
・区切る
プエルト・リコを「プエル・トリコ」
トリ・コロールを「トリコ・ロール」
ドン・キホーテを「ドンキ・ホーテ」
ブルース・リーを「ブルー・スリー」
なぜか言葉を3文字ずつ区切ってしまうのは3つ語の魂百までのせい。3文字の言葉が覚えやすいから。
・その他もろもろ
なんJ民が使う「いっち」はきっと幼児語の類。日本人は言葉をすぐに3文字にする。
「歴(れき)とした」が「れっきとした」になる。
「ちょうちょ」も文字数が多いけれど、3モーラ。「葉っぱ」も。
中国語の漢字は単音でも意味は成すが子を付けることで、
「杯子(コップ)」「袋子(ふくろ)」「虫子(むし)」で言葉として安定する。
日本語の「帽子(ボウシ)」や「椅子(イス)」、麻雀の「面子(メンツ)」とかもそういった中国語の名残。
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・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載