【近況】旅で一番の風に飛ばされたパタゴニアのルタ40
コイアイケで整備をすました愛車。
リオイバニェスというマイナー国境。
アルゼンチンにいるのはグアナコ?
コイアイケからカラファテまで2つの選択肢がある。一つがチリを南下してVilla O’Higginsまで、もう一つがアルゼンチンのルータ40。Villa O’Higginsは風の影響が少ないが、8000円近い船に乗る必要があり、トレッキングルートを走破する国境越えも大変と聞く。自分は先人の背中を追いかけていたのでルータ40を走った。ほとんど舗装化されていたものの、想像を絶する向かい風に苦しんだ区間だった。1年分の風を受けてきたといっても過言ではない。
31 1日目 コジャイケ出発。1000m近い峠のてっぺんで野宿。
01 2日目 国境を越えてアルゼンチン。町を出るとむちゃくちゃなアップダウンのダート。
02 3日目 道が悪くてPerito Morenoに着かない。
03 4日目 Perito Moreno到着。スーパーで買い出し。ここから南は舗装路。
04 5日目 Bajo Caracoles通過。食料と水をフルに積む。
05 6日目 猛烈な風で舗装路であっても進まない。道の端に流される。
06 7日目 この日も猛烈な風が昼過ぎから吹いて全く進めなかった。ダートで緩んだのかスポークがガタガタで焦る。
07 8日目 時速6km。町に明日着きたいので、夜の11時まで走る。
08 9日目 4km押した。道路工事の方から差し入れ。間に合わないと思ったら、後は追い風とアスファルトでトレスラゴスの町に到着。キャンプ場でシャワー。
09 10日目 向かい風の中で時速6kmで40kmは罰ゲーム。日が暮れるまで走る。
10 11日目 天気が悪い代わりに、風が優しくてカラファテに到着。
チリのリオイバニェスからアルゼンチンのペリト・モレノまでは未舗装。ペリト・モレノからは舗装が続いていてゴベルナルド・グレゴレスまで、その町の出口からルタ40の合流までも舗装ただ、ゴベルナルド・グレゴレスは幹線を外れるので、ルタ40を進む場合は未舗装になる。トレスラゴスからも道路工事が進んでいて、40kmはアスファルトになっていて走りやすかった。近いうちにゴベルナルド・グレゴレス経由で、ペリト・モレノからカラファテまで全舗装になりそう。
ただルタ40は向かい風に悩まされる。西から東に抜ける風。逆風に悶えていても、くるっと自転車を返されて反対方向にハンドルを取られる。10kmで100回は足をつくくらいに路肩に飛ばされていた。風の精霊は美少女にして気を紛らわせようとしたが、砂利が容赦なく顔面を打ち付ける。砂かけババアめ。何とか走り切れたけど、精神を切り刻まれていた。昔は未舗装だったと聞く。風は変わってないはずだから、これを乗り越えた先人の偉大さに脱帽。
チリとアルゼンチンの国境はダート越え。
ペリト・モレノには大型スーパーあり。
パンパの夕暮れ。
bajo caracolesという集落。
舗装。
排水路で眠るドブネズミです。
トレスラゴスに到着前に頂いたお昼ごはん。
シャワーを浴びたくて、トレスラゴスではキャンプ場に入った。
そしてカラファテ。
入り口にあるモニュメント。
疲れたので休息する。観光もしないと。
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・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載