労働力として特定の人種にビザを発行するのは差別とは違うのか?
ブラジルを旅した時、イタリア系もレバノン系もアフリカ系も日系もブラジル人には違いがなかった。そのブラジルから、日本政府は日系ブラジル人を選んで優遇している。国籍を与えるわけではないので、日本はリスクは負わない。これって、世界では一般的なのかと気になって調べている。移民には反対するが、現状はそれ以前の問題だと感じている。
例えばブラジルにはイタリア系ブラジル人が多数住むとされているが、彼らは労働力ではなくイタリアの国籍を得ることができるという。
http://www.nikkeyshimbun.com.br/nikkey/html/show/120403-61colonia.html
写真=イタリア系子孫は何世になっても本国の国籍、パスポートを申請できる。パウリスタ大通りのイタリア総領事館前でその申請の列を作るイタリア系子孫や旅行社の人たち
今の状況から
・日系だけではなく、すべてのブラジル人にビザを与える。
・イタリアと同様に、国籍を与えてリスクを負う。
・その場しのぎにしかなっていない、現状の外国人労働者の雇用について見直す。
となれば、この違和感は拭いされる。それでなければ、日本の事情は特殊ではないという事例を知りたい。ひとつ気づいたのはサウジアラビアの宗教に関連した巡礼ビザ。
ドイツはトルコ人を労働力として確保したが、クルド系も分け隔てなかったか?
ドバイやカタールといった湾岸諸国では、多数の出稼ぎ労働者がいるが、イスラム教じゃなくて問題ないのか。現地のインド系男子は、フィリピーナはキリスト教だとは言ってたけれど。
日本でも黒人だからと理由つけて、アメリカ人にビザ取得を義務付けることはできない。当たり前だけど、アメリカ人はアメリカ人。こんな不遇を公にやれば、すぐに問題となるだろう。日系ブラジル人に対する件は優遇だから、あまり気にする人もいないと思う。もしかしたら、本来のビザの趣旨が労働力の確保ではなく、親族訪問とかかもしれない。
もっとまとめて記事化できたらとは思ったりもしますが、分からないことだらけ。何か知っていること、思うことあれば、コメント頂けると助かります。
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・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載