中国語のレベルが上がるツイッターの2つのボット
机に向かうだけが勉強ではない。これらのボットをフォローするだけで、ネットサーフィンをしているにも関わらず、ぐいぐいと語彙力が増えていく。そんな感じで、旅を終えたというのに中国語にはまっている。
名状しがたい旧字体bot
香港や台湾で使われている繁体字を学ぶにはこちら。
【亂】……乱の旧字体 共通:辞⇔辭 《画像》 https://t.co/JFOBCKoT8E
— 名状しがたい旧字体bot (@TKanji_bot) 2017年6月16日
カタカナの「マ」「ム」「ヌ」が潜んでいます。
【插】……挿の旧字体 《画像》 https://t.co/Yw9JHJf1ck
— 名状しがたい旧字体bot (@TKanji_bot) 2017年6月7日
想像力を無駄に働かせるといかがわしくも見えます。めっちゃ、入ってます。
【遲】……遅の旧字体 ※之繞+犀(動物のサイ) ※歩くのが遅い動物の代表、サイが之繞にのつてゐます。 ※キンモクセイ、ギンモクセイのモクセイは木犀と書きます。 《画像》 https://t.co/x292JU4AgW
— 名状しがたい旧字体bot (@TKanji_bot) 2017年6月11日
犀が辶(みち)を歩くから「遲い」というトンチ。新字体の「遅い」では画数の少ない羊となっていました。
簡化字bot
大陸で使われている簡体字を覚えるのにはこちら。
【关】「關」の簡化字。草書・行書をもとにした略体「関」は敦煌写本や宋・元・明代の大衆小説など広く用いられている。さらに簡化を進め、門構を省いた。1G12 pic.twitter.com/stXZzmOhYK
— 簡化字bot (@jianhuazi_bot) 2017年5月16日
日本漢字の新字体と中国漢字の簡体字には何かと共通点が多い。一時期は「中国が日本を参考にしているのでは?」と勘違いしていた。中国より日本の漢字改革の方が早い。でも、実際は中国の長い歴史上で常に省略化が起きていたようだった。
【网】「網」の簡化字。《説文》に「网,庖犧所結繩以漁。罔,网或从亡。網、网或从糸。」とあるように、「网」が「網」のもとの字で、「亡」「糸」はのちに追加されたものである。この簡化で原字に戻った。1W03 pic.twitter.com/BZhn7Kla3k
— 簡化字bot (@jianhuazi_bot) 2017年6月1日
先祖返りしている。
【它】「牠」の選用字。「牠」は「他(佗)」をもとに清代に作られた、「它」と同音同義の字。《第一批異体字整理表》で画数が少ない「它」に統一された。4124 pic.twitter.com/LfvRvjLLpB
— 簡化字bot (@jianhuazi_bot) 2017年6月24日
「它(人間以外の3人称単数を表すあれ、それ)」は「他(男)」「她(女)」と同じ発音である3人称単数を表す言葉。この它は最近良く聞く「咪咪MIMI(おっぱいの歌)」によく出てくる。
ここ最近の中国語&漢字の投稿はギガジンで記事化したいので下準備のつもりでまとめています。それにしても、漢字世界の沼は深い。古い日本語を知ることが中国語の勉強になるなんて思ってもいなかった。
日本ではマイナーな漢字が向こうでメジャーだったり、2つの漢字が1つに統一されていたり。ともかく漢字を整理させないと。
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・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載