世界に広まる兆しを見せたハイチュウに、強力な敵が立ちはだかる
世界の各地で必ずみかけるメントスブランドの、ハイチュウに激似のソフトキャンディがあった。
MLBで広がる「ハイチュウ」の輪 レッドソックス田沢が伝道師-日本経済新聞
口を動かす大リーガーを見て、何を食べているのか? と思う人は多いだろう。それは日本のソフトキャンディー、森永製菓「ハイチュウ」かもしれない。最近「ハイチュウ」片手にグラウンドに向かう大リーガーが全米で出没。ニューヨーク・ヤンキース入りした“田中将大効果”といわれたが、火付け役は100年来のライバル、ボストン・レッドソックス。今年からレッドソックス、シカゴ・カブス、ミネソタ・ツインズにプロバスケットボール(NBA)のニューヨーク・ニックスとスポンサー契約。選手の口から口へ、日本のおやつが驚異的な広がりを見せている。
というニュースも流れて、世界に羽ばたくかもしれないと期待していた。それにも関わらず、マレーシアではハイチュウの隣に、メントスのソフトキャンディが置いていた。台湾産のハイチュウに対し、ベトナム産のメントスチュウ。ヨーロッパの企業であるペルフェティ・ファン・メレは、メントス、フリスク、チュッパチャップスなどを、全世界で販売している。
メントスチュウ。
ハイチュウ。
歯ごたえががあって、「くっちゃらはぴはぴ」できそうなのは、メントスチュウだったりして。
メントスチュウよりソフトだった、台湾ハイチュウのマンゴー味。
ネットで検索かけたら、オーストラリアでも販売されているらしい。
Hi-Chew Australia – A Little Piece of Heaven
オーストラリアにもハイチュウあるのね。
森永製菓グループでは規模拡大に向けた取り組みとして、海外での事業展開を加速し、米国・東南アジア・中国を重点エリアに定め、現地生産と販売網の構築を進め市場シェアの拡大に取り組んでいます。
米国、中国では世界に通じる味わいと技術的強みを持つ「ハイチュウ」を販売しており、中国では2004年より製造を開始、米国では2015年夏より現地での生産を予定しています。また、東南アジアエリアでは、2013年インドネシアに合弁会社を設立し、「MORINAGA」ブランド商品の発売に向け、準備を進めています。さらに、創業50年の歴史をもつ台湾森永製菓は、台湾市場に加え、グローバルな製造拠点の役割も担い、「ハイチュウ」だけでなく、日本で新市場を創造した「inゼリー」も、アジアを中心に展開しています。
アメリカやヨーロッパのポッキーのように、ライセンス販売されているのなら救われるけど、パッケージを見た限りではそんな感じではなかった。メントスという圧倒的なブランドは、ハイチュウにとっては脅威。日本のモノは素晴らしいのに、それを海外へとなるとスピード感に欠ける気がする。こんな発見があったので、これからのハイチュウVSメントスチュウの海外展開を注目していきたい。
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・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載