南米パタゴニアの有刺鉄線で見かけた「ご馳走様の印」
南米大陸の南も南、パタゴニアのフェゴ島は羊たちの楽園だった。
近寄ると「変な奴が来たぞ」と一目散に逃げられる。
完。
そんなフェゴ島で有刺鉄線に羊の皮がぶら下がっていた。空腹に耐えかねた私の仕業ではない。無罪。でも、誰かが食べてしまった後らしい。そんな話をどこかで読んでいた。先人のチャリダーの本。探してみると、私の憧れのチャリダー待井剛さんの手記だった。
自転車世界一周 出会いが宝
http://biketrip.world.coocan.jp/
の第100話です。
翌日もフェゴ島を北上するが雨。1日に100km近くも移動するのだから、少しくらいどこかで晴れてくれたっていいのにと思うが、そう簡単にもいかない。そんな雨降る中で、上野氏の「ご馳走様の印」の羊の話を思い出した。それは、
「道路脇の有刺鉄線に、羊の皮だけがかけてあるけど、あれはご馳走様の印なんだ。羊丸ごと持っていったら泥棒だが、肉だけもらって毛皮を鉄線にかけて残していくのはご馳走様の意味だ。」
この話を憶えていたので写真を撮ったのでした。
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プロフィール
・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載