ベラルーシの映画館で「進撃の巨人」を見たら150円だった
これが映画館。
上映案内。
ただし、全編ロシア語となる。
ベラルーシはトランジットビザで入国したので、到着した次の日には夜行列車に乗る必要があった。その2日目、一通りの観光を終えて、ミンスク市内をプラプラしていたら映画館を発見。何が上映されてみるのかスケジュールを見てみると、進撃の巨人が上映されていた。時間を確認してチケットを購入。20,000ルーブルと数字は大きいけれど150円という値段。日本でも何かと話題の映画だったので、上映を待つ間も胸は高まる。
スクリーン。
チケット。
もしかしたら日本語音声かも。その期待は虚しく、ロシア語の音声で映画は始まった。かなり理解に苦労した。日本人の顔しているのに「スパシーバ」で、お礼をしてやがる。倒れこんだエレン、その時にミカサが巨人と対峙して放つ「ダワイ(こっちへ来い)」に、心打たれた。
いか、ネタバレを含む
何のシトー。
何何のシトシトーは野次馬。
ダワイは相槌にも使われる。
ミィカァサァと抑揚のある呼び方。
ミカサの背後でシキシマが林檎をかじる。デスノートのリューク。
エレンを襲おうとしたお姉さんに生唾ゴクリ。
そのお姉さんを巨人が急襲。おっぱいは巨人がおいしく頂きました。
お姉さんに子どもがいるというのは何となく分かった。「ドーチカ(娘)」というロシア語を記憶の中からサルベージする。
スピーディーなワイヤーアクションに興奮。
でも、巨人は残念。東洋化されてすぎて恐怖も半減した。夏の怪談。
観客は全部で20人ほどだった。
「ベラルーシの思い出は何」と聞かれたら「進撃の巨人の映画を見たよ」と答えることが出きる。貴重な体験をさせてもらった。
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・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載