強くなんてなれそうにもなかった
・光と闇と
そこに居た闇が深いならば、照らし出される光は強くないといけないかもしれない。そこで眩い光を放っていたのが、この旅だった。一応。
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・100カ国100,000km
俺の旅の目標って、憧れのサイクリストの目標だったりする。だから、自分も掲げてみた。彼には、到底及ばないけれど、それなりに走っている。
・運命
「運命の人を信じる」のと「運命の時を恐れている」って似ている。ただ、それがプラスかマイナスか。恋愛への憧れと死への畏怖。俺はどちらかというと、「運命の時を恐れている」。だからさ、「運命の人が現れずに、死んでしまうかもしれませんね」と言って欲しい。運命って何?
・死の扱い
考えて考えて考えて考えても仕方が無い。起きる時には起きてしまう。それが旅での事故なり事件なりへの自分が用意した答えだったりする。
・繋がり
同じ歳、チャリダー、何かを持っている人、それが自分の求める物。支えきれない繋がりなら、求めなければいい。何も分かっていない人ばかり。
・超人
そこに居るのは、愛や勇気に溢れて勇敢に立ち向かうスーパーマンではなく、卑屈で臆病でどうしようもない只の人間だ。だから、勝手な憧れや尊敬で持ち上げないで欲しい。持ち上げるなら傍に居て支えて欲しい。持ち上げて突き落とさないで欲しい。突き落として、逃げないで欲しい。只の人間だから、いや卑屈な人間だから恨むさ。
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プロフィール
・周藤 卓也(しゅうとう たくや)
1983年 福岡県生まれ。
150カ国と13万1214.54kmの自転車世界一周を達成。
次なる夢は福岡でゲストハウスの開業。
WEBライターとしてGIGAZINEで連載